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コラムcolumn

経営戦略によって達成される2つの役割

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経営戦略は、企業の外部と内部において、それぞれに役割を果たしているということができます。

企業外部における役割

まず、外部においては、経営戦略は企業の活動を、周囲の環境に応じて適応させるという機能を果たしているといえます。

例として、1960年代ホンダのアメリカにおける、50ccスーパーカブでの成功例が挙げられます。

もともとホンダがアメリカ市場に参入した際の目的は、大きく豪華な大型バイクを売ることでした。しかし、大型バイクが日本よりも過酷に長時間使用されることによる故障の続発により、大型バイクは予想外の不振に見舞われます。

こういった状況の中で、たまたま社員が足として使っていた50ccがロサンゼルスで注目されたことがきっかけで、小型バイクを市場に出すことを考え始めたのです。

現地社員の粘り強い説得により、日本の本社はアメリカ市場での、大型車から小型車への転換という、当初の予定とは異なる方向への戦略的決定を行ったわけです。

これにより、ホンダは大きな成功を収めることができました。
経営戦略の役割の一つは、このような環境適応機能にあるといえます。

企業内部における役割

もう一方、内部においては、経営戦略は社員の目標意識を高め、方向性をある一定の方向に統合するという役割を果たしています。

この例としては、日産自動車の経営再建として打ち出された、「日産リバイバルプラン」が、よく当てはまります。
この下で、トップの考えている戦略に基づいた進むべき方向、明白なビジョン、さらにはわかりやすく、明確な必達目標(コミットメント)を掲げたことで、社員は一致団結して個々の目標達成、ひいては経営再建という大きな目標を達成することに成功しています。

日産自動車社長のカルロス・ゴーン氏は、日産を業績不振に陥らせている原因は5つに集約できると述べています。
1)収益志向の不足
2)顧客志向の不足と、同業他社の動向に過度にとらわれていたこと
3)部門、地域の横断的機能と階層を乗り越えた業務の不足
4)危機感の欠如
5)ビジョンや共通の長期的戦略が共有されていなかったこと

さらにこのプラン自体も、トップダウンのみでもなく、ボトムアップのみでもない、両方のコミュニケーションから生まれたものであることも主張しています。このことからも、経営戦略の持つこの役割が如何に重要かが読み取れます。結果として日産は、日産リバイバルプランを計画していた3年間ではなく、2年で全ての項目を達成しています。

このように、経営戦略は、企業内部においては社員の意識を統合するという役割を果たしているのです。